真鍮を美しく育てる、お手入れの基本

真鍮を美しく育てる、お手入れの基本

金属の表情は、時間とともに深まっていく。

CTSHの照明に使われる真鍮は、時間とともに少しずつ色味が変化していく素材です。
新品のときの明るく上品な輝きも魅力ですが、使い込むほどに深みを増していく落ち着いた表情も、真鍮ならではの美しさです。

今回は、真鍮の風合いを長く楽しむためのお手壁付けブラケット E17 : LUNE入れ方法と、必要に応じて本来の輝きを取り戻す方法についてご紹介します。

 

 


 

■ 1. 真鍮は「変化する金属」です

真鍮は、銅と亜鉛を主成分とする金属です。
空気中の水分や酸素、手の皮脂などに触れることで、表面の色味が少しずつ変化していきます。

新品時は明るいゴールドに近い印象ですが、時間が経つにつれて、やや落ち着いたアンティークのような色合いへと変化していきます。

これは、素材が空間になじんでいく自然な変化です。
CTSHでは、この経年変化も真鍮の魅力のひとつだと考えています。

 


 

■ 2. 普段のお手入れは、乾いた柔らかい布で。お手入れ後はみつろうやオイルを塗布。

日常のお手入れは、とてもシンプルです。

照明の表面にホコリや指紋がついた場合は、乾いた柔らかい布でやさしく拭き取ってください。
メガネ拭きのようなマイクロファイバークロスを使うと、細かなキズがつきにくく安心です。

強くこする必要はありません。
真鍮は表面の質感そのものが魅力の素材ですので、軽くなでるように拭く程度で十分です。

お手入れ後はみつろうクリームや市販の防錆油・オリーブオイルをうっすら塗布しておくと、酸化が緩やかになります。

みつろうクリーム10g:メンテナンス用

 


 

■ 3. 水分と皮脂は、なるべく早めに拭き取る。素手で触らないようにする

真鍮は水分や手の皮脂に反応しやすい素材です。

濡れた手で触れたり、水滴がついたまま放置したりすると、部分的にシミのような跡が出る場合があります。

取り付け時や電球交換の際に触れた部分は、最後に乾いた布で軽く拭き取っておくと、美しい状態を保ちやすくなります。

特にキッチンまわりや洗面まわりなど、湿気の多い場所で使用する場合は、こまめな乾拭きがおすすめです。

手の跡がつきやすい為、なるべく素手では触らないようにすることが大事です。

 


 

■ 4. 本来の輝きを取り戻したいとき

真鍮のくすみが気になり、新品時に近い明るい輝きを取り戻したい場合は、軽く磨くことで表情を整えることができます。

ご家庭で行いやすい方法としては、ティースプーン1杯ほどの重曹に少量の水を加え、やわらかい布に含ませてやさしく磨く方法があります。
磨いたあとは、表面に残った水分や成分をしっかりと拭き取り、乾いた布で仕上げてください。

また、真鍮用の専用クリーム(ピカール等)を使う方法もあります
専用品は仕上がりが安定しやすいため、しっかり輝きを戻したい場合にはおすすめです。

お酢や歯磨き粉などが使われることもありますが、酸や研磨成分が強く作用する場合があります。
使用する際は、目立たない部分で試してから、短時間でやさしく行うようにしてください。

 


 

■ 5. 変色を楽しむか、輝きを保つか

真鍮のお手入れには、大きく分けて2つの考え方があります。

ひとつは、あえて磨きすぎず、自然な経年変化を楽しむ方法。
時間とともに色味が落ち着き、空間になじむような深みが生まれます。

もうひとつは、定期的に軽く磨き、明るい輝きを保つ方法。
新品時に近い印象を維持したい方には、こちらがおすすめです。

ただし、磨きすぎると表面の風合いが均一になりすぎたり、加工の表情が弱く見えたりする場合があります

CTSHの照明では、素材そのものの質感を活かすため、必要以上に磨き込まず、真鍮が少しずつ育っていく表情も楽しんでいただくことをおすすめしています。

Hexagon ブラスト E17

 


 

■ 6. お手入れの前に気をつけたいこと

照明器具のお手入れを行う際は、必ず電源を切り、器具が十分に冷めてから作業してください

また、水分を含ませて磨く場合でも、照明器具本体や電気部品まわりに水分が入り込まないよう注意が必要です。
磨いたあとは、乾いた布でしっかりと拭き上げ、表面に水分を残さないようにしてください

 


 

■ 7. 避けたいお手入れ方法

真鍮は丈夫な金属ですが、表面は意外と繊細です。
以下のようなお手入れは避けてください。

  • 水拭き後に濡れたまま放置する

  • 研磨剤入りのスポンジで強くこする

  • アルコールや強い洗剤を直接つける

  • 酸性・アルカリ性の洗剤を長時間つけ置きする

  • 金属磨き剤を頻繁に使いすぎる

汚れが気になる場合でも、まずは乾いた柔らかい布で拭くことを基本にしてください。

 


 

■ 真鍮の魅力は、完成した瞬間だけでは終わらない

真鍮の照明は、購入した瞬間が完成形ではありません。
使う場所、触れる頻度、空気の湿度、時間の流れによって、少しずつ表情を変えていきます。

新品時の澄んだ輝き。
時間とともに深まる落ち着いた色味。
そして、必要なときに手をかけることで戻る金属本来の美しさ。

真鍮は、空間と一緒に歳を重ねる素材です。

 


 

■ ここがポイント!

普段のお手入れ
乾いた柔らかい布で、やさしく拭き取るだけで十分です(素手では触らない)。

輝きを戻したいとき
 重曹を少量の水でなじませ、やわらかい布で軽く磨きます。仕上げには水分をしっかり拭き取ってください。※より深い酸化には歯磨き粉・金属磨き剤(ピカール等)を使用

素材を愉しむ
真鍮は、磨いて輝きを保つことも、時間による変化を楽しむこともできる素材です。
新品の美しさと、使い込むほどに深まる風合い。そのどちらも、真鍮ならではの魅力です。

この空間で使用したCTSH LIGHT.の照明