「価格」を維持するために、「価値」を捨てない。
現在、真鍮やステンレスといった金属原料、そしてエネルギーコストの世界的な高騰が続いています。ものづくりに携わる私たちにとっても、これは非常に厳しい挑戦です。
しかし、私たちは安易な値上げに頼るつもりはありません。今回は、私たちが舞台裏で続けている「取り組み」についてお話しさせてください。
■ 1. 「素材の純度」は、絶対に譲れない一線 コストを抑える最も簡単な方法は、素材のグレードを落とすことや、安価な成形品に変えることです。 しかし、それをした瞬間に、CTSHのアイデンティティである「ずっしりとした重厚感」や「深いエイジング」は失われてしまいます。私たちは、切削精度を刻む対象として、最高純度の金属塊を使い続けることに、これからも妥協しません。

■ 2. 1秒を削り出す「作業効率化」への挑戦 価格改定を可能な限り抑え、適正な価格で製品をお届けするために。私たちが日々心血を注いでいるのが**「徹底した作業効率の改善」**です。
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プログラミングの最適化: 旋盤やマシニングセンターの刃物の動きを0.1秒単位で見直し、無駄な動きを徹底的に排除することに挑戦しています。
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ジグ(固定具)の自社開発: 加工精度を保ちつつ、セットアップ時間を短縮するための専用治具を自分たちで設計・製作。
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熟練の連携: 職人の動線を整理し、加工から検査、梱包までの流れを極限までスムーズにする。 素材を削るだけでなく、私たちは「時間」というコストを重要視し、品質と価格のバランスを死守しています。
■ 3. 永く使い続けられる「持続的な価値」を 原材料が高騰する今だからこそ、私たちは「買い替えを必要としない製品」を作ることが重要だと考えています。 数年で劣化する消耗品ではなく、10年、20年と時を経てさらに美しくなる真鍮の照明。一度手に入れれば一生寄り添える品質を維持することこそが、長期的な視点でお客様の利益を守ることに繋がると確信しています。

■ ここがポイント!
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技術革新は「優しさ」のために: 私たちの効率化は、決して「手抜き」ではありません。むしろ、最新の技術と知恵を総動員して「変わらない価値」を維持するための、誠意です。
■ 価値を磨き続けるという約束 情勢により、やむを得ず価格を見直す場面もあります。しかし、その裏側には必ず、限界まで効率を突き詰め、1円でもコストを抑えようとした私たちの葛藤があります。皆様に「この製品を、この価格で手に入れられて良かった」と思っていただけるよう、私たちはこれからも製作し続けます。

工房のメンバーと「ここの加工プログラム、あと3秒短縮できるぞ」と話し合っている時は、まるでレースチームのピットクルーのような緊張感があります。その数秒の積み重ねが、皆様にお届けする製品の「適正価格」を支えている。そう思うと、自然と力が入ります。


